ロシア進軍は減速と米分析 ウクライナ軍抵抗続く
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まずここまでの戦況をまとめておきます。
現在ロシア軍は3方向からウクライナに侵攻しています。
ベラルーシから侵攻したロシア第35諸兵科連合軍は、キエフ市街の西イルソン付近に到達し、約22キロのダイマーと北約40キロのイヴァンキフ付近でも激しい戦闘が行われています。
キエフは現在これらのロシア軍によって北と西から圧迫を受けています。
しかしウクライナ軍の抵抗も激しく、一時ロシア軍は中心部から僅か10キロ余りのオボロン地区に侵攻したものの撃退され、ウクライナ軍も決死隊が自爆してドニエプル川支流に架かる橋を爆破するなど凄惨な防衛戦を展開。
ロシア軍の市内突入を辛うじて食い止めています。
また東部からキエフを包囲しようとしたロシア76空挺師団もチェルニーヒフを落とせず、結果としてキエフ包囲網が完成できず、ロシア軍主力はまだキエフから50キロ先にいるとイギリス国防省筋は分析しています。
またもう一つの主軸でロシア軍の主力と見られていた北部の第一親衛戦車軍と第六軍もハリコフで釘付けとなり、殆ど前進が出来ていません。
クリミア戦線では、第58諸兵科連合軍がクリミア半島から120キロ北のヘルソンを制圧しました。
しかしウクライナ軍の反撃でそれ以上の北上は阻止されています。
開戦初日で壊滅したと見られていたウクライナ空軍や防空システムもまだ一部が生き残っており、ロシア軍の行動を制限しています。
ウクライナの防衛副大臣はロシア軍は2日間で兵士2800人、戦車80台、装甲車両516台、航空機10機、ヘリコプター7機を喪失したと発表しています。
圧倒的戦力差に対して、概してウクライナ軍は勇戦していると言っていいでしょう。
しかし前線の投入されているロシア軍はまだ三分の一程度と見られ、ウクライナの運命が風前の灯であることに変わりはありません。
ウクライナの命運は国際社会の支援にかかっています。ロシア当局が期待したほどは早くない、という分析。しかし、一日で首都陥落というのはイラク戦争時のアメリカですらできなかった。ウクライナ軍も徹底抗戦する構え。まだしばらくは長引くとみられる。