ロシア、狙いは政権転覆か ウクライナ首都に迫る 欧米当局者
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衝撃的なロシアの侵攻から1日。
夜とともに戦闘は小康状態となっていましたが、間も無く夜が明け、再び大規模な戦闘が再開されるでしょう。
初日の戦闘でウクライナは航空戦力と防空システムの大半を失いました。
主要な前線はキエフの北西30キロのアントノフ空港、北100キロ、チェルノブイリ付近、北東部のハリコフ周辺、そしてクリミア半島の北120キロのヘルソン付近です。
航空優勢は失いましたが、陸上ではウクライナ軍は激しく抵抗しているようで、国境付近の何箇所かでロシア軍の撃退に成功しているようです。
アメリカ国防筋は今日ロシア軍の大規模な攻勢があると見ているようです。
それは今まで国境に集結していたロシア軍の多くが何らかの理由でまだ動いていないためです。
恐らく航空優勢を確保した上で、主攻勢軸に一気に戦力を投入する計画であろうと思われます。
ゼレンスキー大統領は脱出を拒み、キエフに残る決断をしました。
キエフが陥落すれば、ロシアは直ちに政府首脳を拘束し、傀儡政権を打ち立てることになるでしょう。
その上でロシアと安全保障条約を結び、ロシア軍を平和維持軍に鞍替えして、合法的にウクライナに進駐するというのがロシアのシナリオと考えられます。
そのロシアのシナリオが実現できるかどうか、首都キエフがどこまで持ち堪えられるかどうかが、鍵になりそうです。まさか、今ごろになって「政権転覆を狙って」いることに気づいたわけではあるまい。ロシアが猛反発していたのは、ウクライナのNATO加盟だ。それで、ドイツなどは、NATOにウクライナの加盟という議題はないとして、ロシアを納得させようとして来た。だが、それでも、ウクライナの現政権とアメリカが、ウクライナのNATO加盟を主張し続けたのだ。そのことが、ロシア側に、ウクライナのNATO加盟を阻止するには現政権を倒すしかないという口実を与えることになったのだろう。
ここまでの展開を見ると、最終的な目的はキエフを占領し、親ロ政権を作ってロシアのコントロールの下に置くということなのだろう。ベラルーシでは当初反プーチンだったルカシェンコがすっかり下僕になったが、同じことを求めているのだろう。