【波紋】「金持ちのケンカ」で大リーグ開幕に暗雲
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NewsPicksには珍しく、スポーツの話題を書きました。
現在、日本ではプロ野球開幕に向けて着々と準備が進んでいますが、海の向こう、米メジャーリーグでは未だにキャンプすら始まっていない異常事態が続いています。
MLBの選手組合は「世界最強の労働組合」と言われるほど、資金力や交渉力に長けています。現在のメジャーリーガーの平均年俸は5億円近くにも及び、この時点で既に驚きなのですが、それにも増して一層の給料を求める選手側。一方で、放映権収入などで空前の好景気に湧きながら、コロナ禍での球団経営に不安があり支出を渋る経営側。お互いの主張には依然として差があり、まさに米国ではナガオさんが言う通り「金持ち同士の喧嘩」として厳しい目線が注がれています。
「5年後に優勝するためにわざと戦力を落とす」など、日本ではおおよそ考えられない仕組みの温床となっているドラフト改革なども急務ですが、両者の妥結点は無事に見つかるのでしょうか。
大谷、鈴木ら日本人選手にも大きく関わるこの問題。一ファンとして、早期の収拾と予定通りの開幕を待ち望みたいです。オーナー側も、選手側も自我の強い人たちばかりなので、負けたくないんでしょうね。NBAやNFLとの比較などもしていただけるとよかったと思います(例えばMLBはテレビ放映権などリーグが契約して各チームに分配するよりも、各チームが独自で獲得できる比率が圧倒的に高いので、貧富の差がつきやすいと言われます)。
1球団あたりのテレビ放映権の分配金額が70億円(ローカル局からの放映権収入とチケット収入が別途ある)と言われるほど、それだけ球団と選手側で奪い合いができるほど、メジャーリーグは儲かっているんですよね。1野球ファンとすれば早く開幕してほしいところですが、交渉は経済合理性(開幕が遅れるほど収入は減る)で進んでいくのでどこかで決着するでしょう。日本のプロ野球も、一流のスポーツエンターテイメントとして、もっと儲かるようになってもらいたいです。