ウクライナ親ロシア派地域 “国家として承認” プーチン大統領
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これまで、このウクライナの東部2州は、曖昧な位置づけにありました。
2015年、親ロシア派勢力とウクライナ軍とで先頭が激化する中、ロシアなどの関係各国は「第2次ミンスク合意」を結びました。
この合意の中では東部2州はウクライナの一部ではありながらも「特別な地位」(
つまり自治権)を与えられる、とされました。ウクライナでありながらウクライナじゃない、みたいな立て付けです。
それが、この国家承認によってこの合意は完全に崩壊したことになります。ロシアに言わせればもはや、東部2州はウクライナではないということになりました。
ロシアとしては独立国家として承認したことで、今後にどう動くかにも注目です。クリミアのように即座にロシアに「併合」してしまうのか、はたまたロシアの「友好国」として中長期的にそこに軍を配備したりするオプションはあるのか。ひとまずはアメリカなどの反応を見たいと思います。
ここに至った背景はこちらの記事で解説してます。
【動画解説】複雑な「ウクライナ情勢」を短時間で理解しよう
https://newspicks.com/news/6721464
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【追記】
プーチンは、新たに国家承認したウクライナ東部の2州(「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」)について、ロシア軍が治安維持の機能を果たすように、とする大統領令にも署名。ロシア軍が国境をまたぐ行動に出そうです。
→すでにプーチンがスピーチしている間にはロシア軍がウクライナ国境をまたいでウクライナ東部に入った模様です。しかし両地域はもともとロシアが支配していたようなものであり、ここでわざわざ公式に国家承認することにどれだけの意味があるのでしょうか。
プーチン大統領は平和維持を名目にロシア軍を進駐させるようにとの大統領令を出しましたが、現地にはもともとロシア軍が2個旅団程度居ると見られていましたしね。
むしろ今回の決定は、第二次ミンスク合意を完全に崩壊させ、ドネツク・ルガンスクを通じてウクライナ内政に介入するチャンスを完全に失わせたという意味でオウンゴールに近かったと思います。
とすると、ロシアがここで止まる、ということは考えにくく、どうもさらなるエスカレーションがあるのではないかと非常に心配しています。他人事とは思えません。日本も欧州も同様の手法で狙われているかもしれません。高齢化で過疎化が進む地域にロシア人の移住を促し、その地域の自治権を獲得、その後独立国家として承認する。そんなことがあっていいものでしょうか。ここは徹底した経済制裁などで厳しく対応すべきです。