ソニーが新ファンド運用開始、投資事業へ本格参入 250億円超の規模目指す
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記事によるとソニーのCVCは外部LPからの出資を募っています。
CVCが外からLPを募るケースは、海外ではかなり増えてきています。キャピタリストを外部採用してキャリーが発生するケースも多い。フィナンシャルVCとコーポレートVCの境界線が曖昧になっています。
理由は簡単で、CVCであっても外部からプロを雇用しないと激しい案件獲得競争に勝ち抜けないのと、外部資本のガバナンスを入れて案件の質に関する規律を保つ(事業連携という言い訳をさせない)、などと思います。今回のポイントとしてはファンド規模の拡大とファンド出資者(LP)にソニー以外の事業会社を募集したことではないでしょうか(米国では大学基金がファンドに出資することは一般的ですが、日本では学校法人がファンドに出資することはほぼないのでその意味でもすごく興味深い)。
かねてからソニーのスタートアップ投資はVCを超えるくらい国内外でアクティブな投資をしているため、毎年グローバルのCVCランキングではトップクラスに入ってくるなど、高く評価されています。中でも自分が目を引かれたのは直近2年でSony Innovation Fund: Environmentの設立と投資先スタートアップに対してESG評価を導入したことです。どちらもソニー自身が日本を代表する上場企業としてESG対応を進める中でそれをブレイクダウンして、スタートアップ投資で応用しています。
今回新会社、ソニーベンチャーズを設立し、これまで以上にアクティブな投資をする姿勢を示しながら、ファンドパフォーマンスの最大化に取り組んでいくでしょう。引き続き今後の動向には注目したいです。