ロシア、軍事演習終了後にクリミアから追加撤収を準備=報道
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黙って戦闘部隊を配備しておいて一部撤収する時だけ世界に向けて声明を出して兵力を引き下げる。後に残るのは「プーチン大統領はやる時は本気でやる人だ」「軍隊を撤収する決断を下す程度には寛容な人だ」というイメージとウクライナ人の対ロシア恐怖心と、「NATOもバイデン政権も身体を張ってウクライナを守ってくれない」との記憶のみ。部隊を前に進めて下げるだけでロシアは多くのものを得た。つまりプーチン大統領は成果を得たと總括しているのかも。プーチン大統領は心理戦の専門家なのだ。
中国シフトが明確だったバイデン政権の足元を見るかのように、ウクライナとの国境に兵力を置き続けたロシア。アメリカ、欧州そして世界は、ロシアやヨーロッパ正面を放置しておけないことを思い出した。情報戦は続いており、ウクライナの政府機関へのサイバー攻撃もあり、ロシアによる軍事侵攻の可能性がゼロになったわけではない。それでも、ロシアとしては威信を一定、回復できたという思いはあるかもしれない。他方で、ロシアの軍事的威圧に対抗し、欧米日の経済制裁のシグナリングにより、軍事侵攻を抑止できた事例となる可能性もある。あとはロシアの要求をどこまで突っぱねるか。しばらくロシアはウクライナとの国境に一定の兵力を置き続けるのだろう。ロシアを軽んじられないためにも緊張感を続けることはロシアにとっても得策。