【解説】世界中で増加する「気候不安症」とは何か
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「気候不安症」は気候変動の過度な恐怖感からくるだけのものでもなさそうです。ちょっと雨が少なかったり、雪が多かったりすると、気候変動が原因ではないかと考えてしまう。最近そういう状況になっていることに気づきました。
ゴミの分別は当たり前ですが、プラスチック製品を見ると、もっとプラスチックを減らせるのではと思ったりします。生活行動のなかで脱炭素の要素が最近増えています。
過度な恐怖を抱く必要はありませんが、ある程度の危機感をもって一人ひとりが行動を変えれば、地球全体では大きな変化になるでしょう。人間の体が食べたものからできるように、人間の思考は摂取した情報からできると思っている。あとは、体も思考も、これらのインプットと併せた経験で最終的に作られる。
その観点で、気候に関しての色々なリスクが情報量として増えるほど、こうなっていくのはごく自然だと思う。また恐怖・不安までに至らなくても、価値観に影響を与える。
最近Z世代の価値観について考えることが多い。気候変動は加速度的に進んでいるからこそ、ミレニアル世代の自分たちより、残りの寿命が長いZ世代のほうが、より切実な課題。また年齢を重ねるほど、一種の諦観力も付くと思う。これらのインパクトの大きさと、情報の捉え方の差が、価値観やその重要度の捉え方の違いにつながっている部分はあると思う。気候不安症という症状について初めて知った。興味深いが、この症状というか問題の本質はなんだろう。
「ドハティはこう考えた──物理的な被害に遭った経験がなくても、環境破壊によって心に傷を負うことはありえるのではないか、と。」
とあるが、要は自身が物理的な被害にあっていなくても、何等かの情報に接するだけでも心に傷を得る可能性があるということだろうか。そして、その他の情報と異なり、気候変動という事象についてはその情報の及ぼす影響範囲が大きいということだろうか。