米ロ首脳 電話会談 バイデン大統領 “侵攻の場合 厳しい制裁”
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ヨーロッパは元々、自分たちの利益に適う範囲でしかウクライナの面倒など見ようとしていません。それが欧州原材料同盟(ERMA)におけるウクライナとの関係に、よく表れていると私は考えています。ウクライナに埋蔵されているレアアースなど原材料ならば欲しいが、EUに抱え込む気はないという割り切ったスタンスです(実際にEU加盟基準をウクライナが今すぐ満たせるわけがない)。ジスカールデスタンの発言以来の、何処までがEUかという問題にも、最終的につながる話でしょう。
アメリカも面倒を見る気などないことは明白です。それがこうした「制裁」のカードを切る行為から窺い知れます。もはやロシアの行動抑制につながるか定かではない。しかし、他にやることもない。片や、ロシアも丸抱えする気など無い。少なくとも、一連の問題が勧善懲悪や二項対立で分解出来るわけではないことは明白です。
しかしながら、どうも我が国のSNSだと、立場を問わずに過激で感情的な論調が目立ちます。それは、自らが当事者でないことからくる無責任さの表れでしょうか。諌めるべき専門家が扇動しているきらいも否めないのが残念でもある。何方かが完全悪であるかの様な短絡的な見方に惑わされないようにしたいところです。今回のウクライナ問題はアメリカがボールを持っていると思います。
ロシアが求めているのは一つです。ウクライナのNATO加入阻止です。
アメリカがウクライナに拡大しないと言えば終わります。
そもそもNATOは紛争を防ぐために作ったはずなのに、拡大戦略で回りの国と問題を起こしているのですから矛盾しています。
余計な約束はしたくないのはわかりますが、ロシアが侵攻するかしないか決めるのはアメリカです。トップ会談が戦火を食い止める最後の砦でしたが、平行線に終わったようです。バイデン大統領は当初からロシアによる軍事侵攻を前提として経済制裁を訴えており、小規模な侵攻を容認するような発言もしていました。ロシアが侵攻に踏み切れば、バイデン政権にとってアフガン撤退に続く外交的失敗になりかねません。米主導の国際秩序は岐路に立っています。