なぜ北朝鮮は多くの人を拉致したのか 北朝鮮による拉致問題、あなたはどこまで知っている?
コメント
注目のコメント
昨日は、拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんの86才の誕生日でした。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4462215.html
たまたまですが、きのう昨年公開された映画『めぐみへの誓い』をみる機会を得ました。制作費はオールカンパですが、父・横田滋さん役で原田大二郎、工作員役に大鶴義丹、偽札工作のため若手社員を差し出す印刷所社長に、故・小松政夫など重厚な出演者でした。招待所での場面は脚色されているとは言え「現実はもっと辛いものだろう」との解説もありました。冒頭、横田夫妻が政府から「めぐみさん死亡」を飯倉公館で伝えられ、その後会見するシーンが再現されていました。2002年9月17日小泉首相訪朝の時です。当時、日本での取材に携わった者として、あの長い一日と落胆の記憶がよみがえりました。労働省時代に赴任した石川県では、北朝鮮による拉致はかなり認知されていた問題でした。
車で海岸を走れるなぎさドライブウェイに夢中になっていた私は、良く能登半島をドライブしていましたが、当時の上司や基準局の方達に、海岸に一人で行かないようにと何度も注意されました。
当時から能登半島の外海海岸では、北朝鮮から流れ着くゴミが多く見られて、それを拾って来ては上司に怒られていました。
あの後、初めて帰国した拉致被害者の方々の姿を見て、涙がボロボロこぼれてきたのは、やはり良く知っていたからだと思います。
何事も身近に感じることが必要だと思います。私は大学が金沢だったものですから、ある意味では「現場」に近いところで4年間過ごしていました(大学は山の中でしたが…)。
あの頃から、国内外の情勢には関心が強かったため、拉致問題が存在するらしいことを承知していましたが、どこか実感が持てず、それほど詳しく調べるようなことはありませんでした。
地元の学生達にとっては、拉致問題というよりも、海岸での失踪事件として、ある程度危険性は認知されていたようでしたが、特に太平洋側出身の学生達にとっては、まるで危機感が無かったように記憶しています。
状況が一変したのが、「能登半島沖不審船事件」が起こってからでした(年齢がバレそうですが…)。当時は、一晩中リアルタイムで逃走の一部始終がテレビで報道されていたため、ようやく北朝鮮という国家の実態の一部を垣間見ることとなりました。
その後、拉致問題について詳しく調べ、大学の先生方にもいくつか質問をしてみたものの、どうも歯切れが悪い。結果として、日本の学術界に不審を抱いた一因となりました(他にもいろいろありましたが…)。
それから、メディアの報道が酷かったのは、当時からです。世論を喚起するべきメディアが、まるで拉致問題について報道せず、むしろ無かったことのような態度を取り続けていました。
おかげさまで、これまた日本のメディアに不審を抱く一因となりました。この辺は、『メディアは死んでいた-検証 北朝鮮拉致報道』に詳しく記載されています。
ちなみに、私も千里浜なぎさドライブウェイでよくドライブしていましたが、調子に乗って砂にハマってしまい、ランクルの紳士に助けられたのはいい思い出です。