2022/2/3

【解説】28歳フリーターが急成長テック企業で躍進できた理由

NewsPicks編集部
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、ユニコーン企業を渡り歩く異色の経歴を持ち、SNSを中心に“転職の達人”と称される森山大朗(たいろー)氏だ。
初の著書『Work in Tech!』(扶桑社)の中で、森山氏は自身のキャリアを振り返りながら、「凡人がキャリアを飛躍的に向上させる転職術」について解説している。彼が提示する選択肢が、「急成長企業への転職」だ。
森山氏の直近の職務経歴を見ると、スマートニュース(現職)、メルカリ、ビズリーチと、気鋭の企業名がズラリ。しかし、同氏には「28歳・年収160万円のフリーター」だった過去もある。
「失業手当をもらって部屋に閉じこもっていた」時点から、いかにして現在のキャリアを手に入れたのだろうか。
給料が上がらない国・日本で、年収と市場価値を上げ続ける「元フリーター」の森山氏の転職論を、同書から読み解いていこう。
INDEX
  • テック企業のスピードに乗れ
  • 急成長企業は「ボーナスタイム」
  • 「タグ」のわらしべ長者になれ
  • 自分をSEOする時代

テック企業のスピードに乗れ

世界の実質賃金の変化を見ると、1990年に比べて、2020年にはアメリカが48%、イギリスは44%、フランスは31%も上がっているのに対し、日本では4%しか上がっていない。
隣国、韓国の賃金が92%も上昇していることを考えれば、日本は「給料が上がらない国」と言えるだろう。
OECD調べ、朝日新聞報道を基に編集部作成
しかし本書の著者・森山氏は、そんな給料が上がらない国にいながら、年収は数年で倍以上になり、フリーターの頃からは10倍以上に跳ね上がっているというから驚きだ。
いったいなぜ、そのような変化を起こすことができたのだろうか。