2022/1/30

【実態】「D2Cブランド」の本当の育て方

NewsPicks 記者
ここ数年、小売業界の最先端として騒がれてきたD2Cに陰りが見え始めている。
allbirdsなどのブランドがヒットして以降、雨後の筍のように次々とD2Cをうたうブランドが登場したが、その多くが苦しんでいるのが現状だ。
D2Cブランドは、どのようなプレイヤーが残り、そして消えるのか。
Shopify(ショッピファイ)のエバンジェリストでD2C支援企業フラクタのCEO河野貴伸氏にD2Cの成否を分ける分水嶺について聞いた。
INDEX
  • D2Cに「化粧品」が多い理由
  • 「世界観だけ」でモノは売れない
  • 注目すべき「大企業D2C」
  • 簡単そうで「難しい」
  • 「値上げできる」ブランドに育てる
  • D2Cは、簡単ではない

D2Cに「化粧品」が多い理由

──この2〜3年、「D2C」という言葉が広がりバズワード化しました。
とりあえずD2Cと言えば今っぽくなると思って、そううたっているブランドも多いように思います。
──D2Cの世界的に有名なブランドの多くはアメリカ発ですが、日本とアメリカの市場環境の違いはあるのでしょうか。
アメリカは非常にわかりやすい資本主義です。