[ロンドン 27日 ロイター] - 英自動車工業会(SMMT)によると、2021年の同国自動車生産台数は85万9575台で、新型コロナウイルス禍が生産を直撃した20年を6.7%下回った。19年の130万台超からは3分の1減少した。

21年の生産台数は、電子部品に使用する半導体不足やコロナ禍に伴う物流問題、ホンダの工場閉鎖などの影響で、1956年以来最低となった。

SMMTのマイク・ホーズ会長は「21年は英自動車業界にとって依然困難な年で、第二次大戦以来最悪レベルとなった」と述べた。

英国の経済生産は昨年11月にコロナ禍前の水準に回復し、おおむね打撃から立ち直っているが、12月の自動車生産台数は前年を12.7%下回った。

SMMTは、世界的な半導体不足が生産低迷の最大要因と指摘。このほか、感染による人員不足や年初のロックダウン(都市封鎖)期間中のショールーム閉鎖、7月にイングランド南部スウィンドンのホンダ工場が閉鎖されたことも響いたという。