【人事】日本電産、ソニーから「半導体のキーマン」をスカウト
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注目のコメント
これまでニュースを見ていて思うこと。
・日本電産グループで育った人と比べて、途中で入った人たちは他社で一定のトラックレコードを持っている人たち。
・日本電産で管理経営層に求められる人材のレベル感は非常に高い。
・生え抜き層は日本電産での立ち回りを十分に理解しており、オーナー経営者であり社で1番のハードワーカーでもある永守氏の方針や意見に対して異を唱えることはおそらくほぼ不可能だろう。なので、永守氏はおそらく生え抜き層に文句は無くても「物足りなさ」を感じるのでは。(推測です)
・連れてこられた管理経営層は永守イズムに染まっていないからこその新しい視点や発想は持っているが、短期間に買収を積み重ねてPMIを進めていく買収検討や日本電産流の迅速なPMI(すぐに黒字化)を経験したことがある経営層は日本企業には極めて少ない。
・永守氏が期待する成果は高く、成果を出すまでの時間軸は非常に短く、ここが、ヘッドハントされてくる経営層の時間軸と全く合ってない。永守氏は数ヶ月成果が芳しくなければ耐え難い苦痛を感じるが、ヘッドハントされてきた経営層はそんな数ヶ月で知らん会社で知らん部下たちを動かして結果を出せるわけないとも思ってるのでは。下手したら永守さんは100日経ったら大統領と同じくハネムーン期間は終わり、くらいの勢いでジャッジしている可能性がある。が、そこまでの給与や待遇で迎えてるのか?というところは大変に気になる。永守さんの資産は1兆円近くあるが、雇われ経営者にはそこまでの資産は無いし、そこまでの夢が描けるわけでもない。永守さんと同じアウトプットとか同じ姿勢を求めるのは土台無理がある。
空前の半導体不足で利益未達理由として原材料調達が挙がるのは割と自然。調達をほぼパーフェクトに出来たのはトヨタとアップル。日本電産がそのレベルにないことを嘆いているのだとすれば強化すべきは半導体オペレーションということになる。これは確かにすごい。自動車業界のインテル(ちょっと古い?)になろうとする意気込みが伝わってきます。「どこに行っても、いい人をくださいと頼んでいる。有能な人材を招くためなら、土下座でも何でもしますよ」と永守さんは著書でも書かれていますが、ヘッドハント力は半端ないですね。ただ、呉文精さん、片山さんなど鳴り物入りで入られた後にひっそりと去られる方もいます。本当に永守さんには目が離せません。
日本電産の決算でサプライズだったのは、業績よりもむしろ人事でした。2018年、車載半導体のキーマンとしてソニーに迎えられた幹部人材が、今年の2月から日本電産に執行役員として入社します。これは、日本電産が車載事業を加速させる上で、強力な一手となるはずです。その背景について、解説しました。