フランスで売れ残り品の廃棄を禁止する法律が施行 違反者には罰金も
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食品以外の在庫廃棄を規制する法律としては世界初といいます。フランスでは焼却・埋立が原則禁止となり、売れ残りは寄付やリサイクルなどに回すことが義務付けられます。
ブランドにとって安易な寄付は市場混乱のリスクとなり、国内マーケットを守るために海外へ寄付するにしても、信頼できるパートナーの発掘には相当時間がかかり、手続きや輸送費などのコストがかかります。
さらに、衣服は容易にリサイクルができません。リサイクルは素材ごとに分別したうえでリサイクルしないと品質が担保されません。繊維が混紡となっており分離ができなかったり、単一素材のものが複数合わさってできたりしていることが多い衣服ですが、生活者求める品質をキープしつつ、この問題を根本的にクリアすることはまだまだハードルが高いです(洗濯表示タグでさえリサイクルを阻害する異素材となり得る)。
結局は製造者・卸売店・小売店ともに、需要を見込んだ出荷数を見極めて出来るだけ余らせないように流通させていくことが最も現実的となるため、業界のビジネスのあり方が根本的に変わる可能性があります。
多くの業界関係者を巻き込んだ革新的な法律で、フランスがどのように変わるのか、世界中が注目しています。姿勢としては素晴らしいのですが、企業側に十分な準備期間を与えないと逆効果になるのではないかと懸念します。
ブランドのイメージを良くするために「寄付」という名目で発展途上国へのダンピングが既に行われていますが、この流れを加速することになるのではないでしょうか?現在「発展途上国で暮らす人々のため」に行われる古着の寄付はその60%が受け入れ先で廃棄され、環境汚染につながっていのです
https://www.abc.net.au/.../fast-fashion-turning.../100358702パリには、衣服や靴のリサイクル回収箱がいくつもあって、我が家でも子供の古着はチャリティーに回すというオペレーションが定着しています。今般の法律も一定の効果はありそうですが、前述のような仕掛けを人々の生活の身近に作ることが大切だと思います。