[ワガドゥグ 23日 ロイター] - アフリカ西部のブルキナファソの首都ワガドゥグで23日、軍の一部兵士が待遇改善などを求めて暴動を起こし、カボレ大統領が率いる政権与党本部も群衆に襲撃されるなど政情が不安定化している。

政府側は国民に対して冷静になるよう呼び掛け、軍が政権を掌握した、あるいはカボレ氏が拘束されたといったソーシャルメディアで拡散されたうわさを否定した。23日には夜間外出禁止令が出され、24日と25日は安全上の利用から学校を休みにすることも発表された。

暴動を起こした兵士は、イスラム過激派勢力との戦闘のための「適切な」訓練と物資の提供や、軍と情報機関それぞれのトップの辞任を要求。政府の報道官によると、現在これらの兵士らと話し合いが続いているという。

ワガドゥグでは兵士らを支援する人々が市内に繰り出し、警察部隊が催涙ガスを放って集まった群衆を撃退する場面も見られた。2015年のクーデター未遂事件で拘束された兵士が収容されている施設や、国際空港近くの空軍基地では銃声も聞かれた。