全国の指定避難所3割が浸水区域 水害時使えぬ恐れ、適地不足
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指定避難所と指定緊急避難場所はよく混同されます。
災害の種類にもよりますが、とりあえず逃げ込むのは「指定緊急避難場所」です(東京都心部では、例えば代々木公園や上野公園、新宿御苑など大きな公園が指定されていることが多いです)。いきなり指定避難所に飛び込んでも、そこが必ずしも安全とは限りません。指定避難所は主に公立の小中学校が指定されていることが多いのですが、これは避難者の滞在を目的としていて、たとえば地震や津波などから逃れたとして帰る家がないなどの状況において避難者に居場所を与える目的を持っています。
ですから指定避難所に行けばどんな場合でも安全というわけではありません(例えば指定避難所でも大規模火災や津波に飲み込まれてしまう場合は十分あり得ます)。一方で指定緊急避難場所も万能ではありません。要するにただの公園ですから、たとえば家を失った人が避難を続けることはできません。ただし、とりあえず大規模火災や津波にやられる恐れは減らすことができる場所です。もっとも、指定緊急避難場所でも数の上では1%や2%とわずかではありますが想定される災害に対し十分な余裕がないと消防庁が指摘し、自治体に見直しを促している場所もあります。
指定避難所でも安全であることに越したことはないのですが、まずはご自宅の近くの指定緊急避難場所を確認し、災害ごとにどこへ逃げたらよいのかを確認するところから始めてはいかがでしょうか。最近の避難場所や避難所には新しい標識が立ってます。
そこが何の災害に対して安全で、何に対して危険があるのか分かりやすい。地元の人は知っている事も、新しい住民や通りすがりの人は判らないので有難いですよね。
日本は万能に安全な場所は少ないので、それとなく留意しておくとよいかもしれません。