その保険、本当に必要?タクシーや運送会社が自動車保険に入らない理由 - 末岡よしのり - 幻冬舎plus
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法人保険のうち、社用車にかけるフリート契約や、従業員などに多件数の保障をつける団体生命保険などでは、常にこの視点が求められます。この視点が欠けていると、とりあえず保険をかけて節税効果を追求するという、保険の本来の目的から離れた事象のために保険に加入することが主流になってしまいます。
保険の本来は、万一の事態が発生したときでも、再起が可能な状態にもっていくことです。その万一のことが発生した際、もしも保険金でなくても別途で積み立てていた資金でカバーできるのなら、わざわざ保険料というコストをかけなくても有利な資金運用で対策は可能です。
ただ、それこそ万一どころか億一ぐらいのリスク、例えば飛行機が墜落して従業員の過半数が一度に亡くなってしまうなど、とてつもないほどのダメージは考えられるわけで、それはかつてのインド人が襲撃で国を追われて難民になるのと同じぐらいのダメージです。そんな時にもユダヤ商人のように服の裏地に金貨を確保できるよう、あとは究極の備えをしておくかどうかです。