キャンドゥ店舗5年で1.7倍に イオン傘下、拡大計画を公表
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<考察>
100ショップ業界は圧倒的にダイソー(大創産業)が収益・店舗数が強く、二番手はセリア、三番手をキャンドゥ・ワッツで競っているという構図である。キャンドゥはワッツよりも収益性が低く、店舗数でも負けているという状況である。
今回のイオンによるTOBで店舗数や収益性を改善し、2位のセリアに追いつきたいという思惑が見える。2,000店舗ということは、セリアを上まる店舗数であり、イオングループのアセットを活用することで達成できる打算があるのだろう。
5年で800店舗の増加、1年で67店舗、1ヶ月で6店舗、5日で1店舗のの新規出店と考えると、物凄いスピードでさる。現状のFC比率は35%のため、イオン内出店・FCの強化をする必要がある。
また、100円ショップという業態がら金額は簡単には変更できず、原材料のインフレ・為替変動の影響を大きく受ける。現状、営業利益率1.3%と業界平均と比較し低い為、収益性向上のための生産調達体制の強化が急がれる。
<イオンについて>
・イオンはキャンドゥをTOBし、1月5日に51.16%の株を取得したことで連結子会社化
・買収発表によりキャンドゥの株価は2営業日で40%以上値を上げた
・キャンドゥをパートナーに選んだのは「比較的小型の出店形態を特徴としているから」
・イオングループでは既にダイソー、セリアといった競合がすでに出店
・100円ショップは全てキャンドゥに置き換えず、規模、立地、商品の強みなどで住みわけをする
・キャンドゥの店舗内訳(直営店733店舗、FC店401店、海外FC店7店舗)
<ファクト>
・国内市場規模:2000年3,000億円、2009年7,000億円、2019年8,800億円
・2020年はコロナ禍の外出自粛やテレワークを背景に9,000億円を突破
・仕入れ価格の動向が収益に影響を与えやすい(為替変動・人件費など)
・業界勃興によりダイソー・セリア・キャンドゥに商品を卸すアミファがIPO
<収益ランキング>
・ダイソー:売上526,200百万円、5,892店舗
・セリア:売上200,682百万円、営業利益率10.6%、1,787店舗
・キャンドゥ:売上73,130百万円、営業利益率1.3%、1,293店舗
・ワッツ:売上50,703百万円、営業利益率3.3%、1,123店舗
注目のコメント
イオンの多角化は昔のダイエーを思い出させます。まだまだM&Aを含めてあるでしょう。個人的には悪くないと思いますが、なぜダイエーが失敗に終わったのか、「中内さんのワンマン」で終わらせることなく組織的な問題を抑えておきたいところです。
セブンイレブンがダイソーと組み、非目的来店客のついで買いを促すシナジーを狙っていますが、
イオンはどのような対抗措置を打ってくるのか気になるところです。
記事内ではショッピングセンターと記載されていますが、一消費者としてはまいばすけっとやトップバリュー、ウェルシアなどの路面店系の売り場面積内に出店することを楽しみにしたいところです。>これまでイオンが展開する国内のショッピングセンターなどには、100円ショップのような均一価格の雑貨販売業者の出店が少なかった。
この感覚はなかったですね。私の生活圏内にあるイオンモールには必ずダイソーやセリア、それに最近では300円ショップなどがあったような。