渋谷区焼き肉店立てこもり「人生終わらせてくれ」 28歳男逮捕
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発生当時、店内にいた客の証言です。
客A「『爆弾を設置した』と店員に教えられた。一応念のため、速やかに退店してくださいと言われた」
客B「店員さんが(男を)刺激しないようにと配慮されたので、すごく感謝しています」
店員が、まず冷静に客を退避させた初動対応が、現場取材からわかりました。
人質立てこもり事件は、現場の状況把握、交渉役の警察官とやりとりが出来ているかが、大きなポイントになります。去年、埼玉県の大宮駅前にあるインターネットカフェで、店員を人質にとった立てこもり事件がありましたが、狭い閉鎖された「個室空間」が現場となりました。室内の状況把握が厳しく、またネットもテレビも見放題という特殊な状況で、解決まで1日以上要しました。
今回の場合、状況から店内空間の様子、人質との距離感など、捜査員は比較的把握できていたものと思われます。また容疑者の言葉に悲観的なワードがあることから、発生3時間での突入判断となったのではないでしょうか。懸念点は、爆発物の有無だったでしょう。大事に至らず、よかったです。まずは大事に至らずよかったです。人質立てこもり事件は、事件ごとにすべて状況が異なり、容疑者の性格も動機もわからないまま対応を求められます。警察にとっては緊張を強いられるやっかいな事案です。また、日本の場合、人質の安全が絶対命題です。欧米では、警察が突入する際に人質が殺害される事案が起きていますが、日本では許されません。毎回、日本の警察は見事な手腕をみせてくれています。今回の容疑者も「拡大自殺」「巻き込み自殺」型の犯行だと思われます。小田急線、京王線の無差別殺傷事件とつながるものを感じます。
「警察に捕まって人生を終わりにしたかった」
この気持ちは理解できます。
もう生きていたくない、生きていても良くなることなどない、そんな絶望感で満たされてしまうことが、私にもありました。
なので、“まだ人生やり直せると思う”、”目立ちたがりの構ってちゃん”などのコメントは、少々無責任かと思ってしまいます。
親や友人との関係、社会からの孤立・孤独感、大切な人を失った喪失感、その他の不幸やトラブル、お金以外にも人生を狂わせる要因はいくらでも考えられます。
それらは取り返しのつかないことや、どうしようもないこともあり、取り返せるとしても途方もない努力や忍耐が必要となるものばかりで、ならば早く人生を終わらせてラクになりたいと思うのは自然なことと思います。
いわゆる「無敵の人」の事件を軽減させるには、無責任な希望を押し付け無理に人生をやり直させるより、素直に安楽死を認めてあげる方が効果的だと思います。
また、個人的にこの犯人は目立ちたがりではないと思います。事件の場所は普段は静かな場所だったようですし、特にケガ人を出さず、器物損壊もなく、客席で暴れたり騒いだりはしていません。SNSに犯行予告や犯罪自慢をしているワケでもなく、お店の関係者のみを脅してます。脅し方も、大声で威嚇するというよりは凶器を見せてメモを渡すという方法で、騒がれたくないというのは本心だったと思います。
正直、マスコミが駆けつけるような、ここまでのおおごとになるのは犯人にとっても想定外だったんじゃないでしょうか?
犯罪者とはいえ、あまり決めつけで誹謗中傷するようなコメントはすべきでないと思います。