トルコ、電力価格引き上げ イスタンブールは10年ぶり高インフレ
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そのインフレ率も実勢を反映していないというのが、現地の学者や実務家、地域研究者のコンセンサスのようです。
インフレが鈍化するとして、それも大本営発表であり、真の姿ではないと投資家が判断すれば、リラは売られます。信認どころか、疑心暗鬼も通り越しているのが、リラという通貨ではないでしょうか。問題の背後には、イスタンブールへの人口集中がある。何とトルコの全人口の約20%がイスタンブールに住んでいる。しかも、(今はコロナ禍で減っているが)イスタンブールには世界中から大勢の観光客が訪れる。トルコ共和国建国百年になる2023年を目標にインフラ整備が進められているのだが、それでも一極集中に伴う弊害は解決されていない。
ただでさえガス価格が上がる中、トルコリラの価値が不安定になっているということが問題なのだろう。エルドアン大統領の謎の経済政策で、今後もトルコの経済は安定しないだろうと思われる。トルコが世界経済を揺るがすことにはならないだろうが、気になる兆候。