ユーザーインタビューの現場で明日から使えるTips集
コメント
注目のコメント
>「今日いただいた意見の中で、どれか一つだけいますぐ手に入るとしたら
>どれがいいですか?」と聞いちゃうのがおすすめ。
・・・
>書いたものを一緒に見ながら話すから認識が揃っていくし、目の前に何かしら
>のアウトプットがあると違和感を感じたときに「ここが違う」と伝えたくなる。
この2点、これから私もやってみようと思います。
先日、新規事業のメンタリングをしている際、事業起案者に、「顧客ニーズがどれぐらいあるか、顧客インサイトを探りたいのであれば、製品の特長やメリットをヒアリング前に話すのはやめた方がいい」と伝えました。理由は、ヒアリング対象者を、こちらの良いように誘導できてしまうからです。想像してみるとわかりますが、競合商品と比べた利点をつらつらと挙げられた製品アイデアを聞いて、「欲しくない」と言う人は殆どいないでしょう。
ターゲットユーザーに対してヒアリングを行う際、私が意識しているのは
・製品そのものではなく、利用シーン・カスタマージャーニーを丁寧に聞く
・「不快」を中心とした喜怒哀楽の発生内容を聞き、そこを深掘りする
・選択性の質問は極力避ける。設定そのものから、相手に語らせる
という点です。
もし、顧客インサイトではなく、ユーザーインターフェイスの使い勝手などを改善するための意見聴取であれば、
・「使いにくい点に対して意見くれたら〇〇を進呈します」
などのインセンティブを付けて出してもらうのが良いでしょう。大好きでよくお昼に使っているChompyの「ヒアリング」の記事!これはコメントせざるを得ませんw
たくさんの新規案件をみているなかで、特に初期フェーズで「ヒアリング」の仕方しだいで樹海をさ迷い続けるかどうか決まります。
①なるべく意見ではなく事実を聞けるような質問をする
②実際に体験した「ストーリー」を話してもらえるよう会話を導く
この2つだけでも良いのでまず意識して進めて頂けるとほんとに世界が変わると思います。
大事なのは「ヒアリング」ではなく「仮説検証」であり、そこから顧客さえまだ気づいていない何かを特定していくことですよね。
・過去の事実ベースでヒアリングをしてみる
・なにか顧客から意思意見を言われた場合は、事実ベースで検証できる形の質問に変えて深掘る(そしてちょっとした一言を逃さない)
・「意思意見」と「事実」と「自分の仮説」は分けて仮説検証を進める
などなど
この2つでもかなりたくさん付随したTipsが出てきますが、意識するだけで事業案がさ迷う確率を少しでも減らせるかと思います。