米当局、ファイザーコロナ経口薬の緊急使用を承認 自宅服用可能に
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ファイザー社が開発した飲み薬の新型コロナウイルス治療薬がついに米国で使用許可となりました。
臨床試験での成績は既報の通り優れたもので、オミクロンが世界中に広がりつつある今、既存の抗体製剤のほとんどが無効となってしまったため、より一層期待のかかる治療薬となりました。
当面は供給量が限られるため、「どこでも使える薬」となるにはしばらく時間がかかりそうですが、大きな一歩となる可能性を十分に含んでいます。
5日間で30錠飲まなければならないこと、稀な副作用にどのようなものがあるか分からないことなど、まだまだ見えないリスクも含んだ薬剤ではありますが、重症化リスクを持つ感染者の新規治療として大きな期待がかかります。
治療を受けた人に稀な重い副作用が出ないよう願うばかりですが、今後も有効性および安全性のデータの慎重な観察が求められます。パクスロビドは、ワクチン接種の有無に関わらず、12歳以上の重症化リスクを持つ人が対象となりました。
症状が出てから5日以内に飲み始めなければならないため、COVID-19検査を受けて陽性→医師が処方する→薬が供給される、という全てのステップを速やかに進める必要があります。
FDA(アメリカ食品医薬品局)のプレスリリースはこちら
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-authorizes-first-oral-antiviral-treatment-covid-19