• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

「ウイルス除去99%」根拠なし 空間除菌広告2社に再発防止命令

72
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


注目のコメント

  • badge
    専修大学 商学部教授

    「ウイルス除去」を謳う商品の処分の理由は「景品表示法違反(優良誤認)」とのことです。消費者庁はかねて2社(大木製薬、CLO2 Lab)に対し、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めていました。2社から説明資料が提出されたものの、いずれも当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものではないとされました。両商品は物質の性状を紹介しているだけなので、薬機法違反には問えなかったたものの悪質なため、消費者庁所管の法規適用により指導したということでしょう。

    つまりは、特殊な環境で実験した場合にはウイルスが減ることが確認できても、実際の使用法はこれとは異なり、表示・宣伝で謳う効果は実現できないことから「(優良誤認しないよう)表示を改善させる命令」です。両商品は地上波放送でコマーシャルを行うなどの広告を行ってもいました。

    当該商品の販売については差し止められていません。この物質(商品)に対し、優良誤認にあたる文言を使った表示や広告をしないように命令しているにすぎません。「この程度の処分で済むなら」と考え、今後も意図的に行われる危惧すらあります。甘い処分だと思います。

    大木製薬の商品については、商品パッケージにおいて「空間除菌」、本件商品を首から下げている人物の画像、「ストラップタイプ」等と表示するなど、説明通り使用することにより効果が得られるかのように示す表示をしている点が「優良誤認」させたと説明されています。

    CLO2 Labの商品については、「室内空間の菌・ウイルス・悪臭を除去!」等と表示し、説明通り使用することにより、対象商品から発生する二酸化塩素の作用により室内空間に浮遊する菌又はウイルスが除菌又は除去される効果が得られるかのように示す表示をしている点が「優良誤認」させたと説明されています。クラウドファンディングで資金調達された商品も含まれます。

    「二酸化塩素による空間除菌を標ぼうする商品の製造販売業者2社に対する景品表示法に基づく措置命令について」(消費者庁 2021年12月17日)
    https://www.caa.go.jp/notice/assets/representation_211217_01.pdf


  • NIKKEN SEKKEI ラボリーダー

    本筋とはずれますが、最近、除菌ではなく加菌という考え方があることを学びました。
    建物内の微生物はウイルスを含めて人由来のものが多いのですが、そこに自然由来の微生物を積極的に取り込んで空間内の微生物多様性を豊かにすることで、感染性病原菌などの増殖を抑制するようです。
    建築計画のパラメータのひとつとして今後は微生物多様性が注目されるかもしれません。


  • 一般社団法人Wellness Life Support 代表理事

    そもそも「空間除菌」と言うことを
    客観的に評価出来る指標が無いです。

    そこで開発販売メーカー達は、
    密閉された小空間内で
    主成分を拡散させた後の内気を
    培地などに触れさせたり抗原検査する
    と言う様な独自の手法で「効果」を
    証明した様な形にしています。

    次亜塩素酸や二酸化塩素に、
    殺菌や除菌、ウイルス不活化効果が
    あること自体は事実ですが、
    あくまで環境表面に対する効果が
    確認されているだけです。

    有機物と触れることで速やかに反応し
    無害化してしまうと言う特性もあり、
    人体表面の消毒には適しませんし、
    環境表面も事前に汚染有機物を除去してから
    利用しないと効果は著しく低くなります。

    また生成されたり気化してすぐの、
    pHや濃度が適切な範囲にある場合には、
    環境表面処理に対する効果はありますが、
    ボトルに入れて保存されている場合には、
    かなり不安定ですので効果保証は困難です。

    二酸化塩素を気化発生させる製品についても、
    換気によってすぐに薄まりますので、
    適切な換気環境下ではおそらく効果が低く害も無い、
    と言う感じなんだと思います。
    換気されていない密閉環境下では、
    ある程度効果はあるのかも知れませんが、
    安全性が心配になります。

    認可されている業務用の次亜塩素酸水生成噴霧器は、
    清掃後に無人環境で稼働した後に十分換気した上で、
    空間内に人を入れると言う運用が徹底されています。

    高濃度の気体を持続吸入すると
    化学性炎症を粘膜に引き起こすことが知られていますし、
    長期間職場で消毒剤を使い続けている病院看護師に、
    慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの有病率が、
    喫煙者と同等以上に高いと言う報告もあります。

    NIKKEN SEKKEI ラボの
    後藤さんのコメントにもある通り、
    最近では常在菌や自然環境における微生物多様性が
    重要であることが分かってきています。

    常在菌に多様性があり豊かな環境においては、
    病原性の高い微生物が増えにくいですし、
    免疫機能も正常に機能する様になるので、
    アレルギーなどの自己免疫疾患も減少します。

    むやみに抗菌除菌グッズに頼るのではなく、
    より良い菌叢を持つ土などに定期的に触れる
    と言うことがとても大切だと言うことです。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか