2021/12/27

【a scope 完結編】感情があるから、他者と関係が結べる

COTEN深井龍之介さんがホストを務め、リベラルアーツについて語りながら、世界をとらえ直していく連載対談「a scope」。
脳科学をテーマに、京都大学名誉教授、追手門学院大学特別顧問の乾敏郎さんを迎えた前回。私たちがものを見るとき、また感情が生まれるときには脳が「推論」の働きをしていることが語られた。
後編となる今回は、その脳の推論を深掘りし、人間の社会生活に欠かせない「共感」のメカニズムを解説する。
本企画はPodcastで全4回の「完全版」を無料配信します。第1回第2回第3回第4回はこちらからお聞きください。

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INDEX
  • 私たちをつかさどる2つの信号
  • 予測誤差が大きいと精神疲労に
  • スポーツ選手は何に秀でているか
  • 他者理解の意外なメカニズム
  • ミラーシステムは社会の絆でもある

私たちをつかさどる2つの信号

──前回は、ものが見えるのは網膜に結ばれた像を、感情では内臓の状態を脳が推論しているというお話でした。
深井 体の状態と感情が、深く関わっていることは驚きでした。