2021/12/27

間違った英語学習に時間とお金を費やしていないか

NewsPicks Brand Design Editor
 英語はビジネスパーソンの必須スキルと言われるが、忙しい日々のなかで英語学習を続けるのは困難だ。
 意気込んで英会話レッスンを申し込んだものの、数回通ってやめてしまったという人も少なくない。どうすれば挫折せずに英語を習得できるのか。
そんなビジネスパーソンの悩みに応えるのが、ビジネス英語に特化したオンライン英会話スクール・Bizmates(以下、ビズメイツ)だ。
 同スクールのメソッドには、「誰でも学習を続けられる」ある仕掛けがあるという。
 一体、その仕掛けとは何か。また、英語学習の習慣化がもたらすメリットとは。
 ビズメイツ担当者と受講生へのインタビューを通して、「続けられる英語学習」の正体に迫る。
INDEX
  • 全体の「約9割」が英語学習に挫折
  • 学習初期は「手段の目的化」でOK
  • TOEICスコアが500点以上アップ
  • ビズメイツがきっかけで「NY駐在員」に

全体の「約9割」が英語学習に挫折

 現代のビジネスパーソンならば、英語はできて当たり前── もう何回聞いた言葉かわからない。英語学習の必要性も、耳にタコができるほど聞いた。
 だが、私たちはとてつもなく忙しい。
 日中は社内会議に往訪、夜は残ったタスクの処理に追われる。家庭を持つ人であれば、家事や子どもの送り迎えもこなす必要があるだろう。
 こんな多忙な日々のどこに英語を学ぶ余裕があるというのか。
「実際、英語学習に挑戦した社会人の『約9割』が挫折しています」
こう話すのは、ビジネス英会話に特化したオンライン英会話スクール・ビズメイツの伊藤日加(いとう・ひか)氏だ。
 同スクールが行った調査によると、英語学習を始めて挫折した経験のある社会人は全体の87.4%。うち、約81.4%が、学習を始めてから3ヶ月以内に挫折している。
 挫折の理由として最も多いのが、「モチベーションが保てない」。次いで、「学習管理ができない」「上達が感じられない」「勉強時間が確保できない」が挙げられた。
 いずれも、英語学習経験のあるビジネスパーソンならば、心当たりがあるだろう。
 では、英語学習を継続するには何が必要なのか。
『英語を学んで何がしたいか』という明確な目的です。 
 反対に、それがないままに学習をしても、続かないし、上達しないし、モチベーションも上がらない。結果、挫折しやすいのです。英語そのものが嫌いになってしまう人も少なくありません」(伊藤氏)
 ありがちな失敗ケースは、モチベーションが高まったときに書店で手当たり次第に参考書を買うことだ。
「なんとなく英語を話せるようになりたい」という動機だけでは、英語学習を続けるのが難しく、多くは「積読」になる。
 これは、オンライン英会話や語学アプリでも同じだろう。
 私たちは英語学習を始める前に、まずは英語を学ぶ「目的」を整理する必要があるのだ。

学習初期は「手段の目的化」でOK

 しかし、「何か役に立ちそう」「キャリアの選択肢が広がるかもしれない」と考えて、ある意味「英語を学ぶこと」を目的に英語学習を始める人は少なくない。
 これに対して伊藤氏は「最初の1〜3ヶ月に限っては、むしろそのほうがいい」と言う。
 英語学習が目的になる=手段の目的化は、「学習には目的が必要だ」という主張と矛盾するが、一体どういうことか。
「英語初心者が『世界を股にかけるグローバルリーダーになる』という目標を立てたとします。でも、その第一歩って、毎日、毎週、毎月、英語学習を続けること以外ないですよね。
 大きな目標を立てるのはいいことですが、そこへ向かう『道筋』が見えなければ、目的がないのと同じです。
 それなら、1〜3ヶ月かけて目的や目標への道筋を探しながら、英語学習の『習慣化』にコミットするのが効率的。習慣化はある種の技術でもあるのです」(伊藤氏)
 習慣化とは、すなわち「やるか、やらないか」を考えることなく、自然と身体が動くことを指す。
 毎日の歯磨きのように、「やらないと逆に気持ち悪い」状態だ。
iStock:White Bear Studio
 習慣化の技術さえ習得することができれば、一定のレベルまでは英語力を高めることができる。
 そこから先にいけるかは、明確な目的意識の有無が関係してくる、というわけだ。
 そして、この習慣化を促す上で重要なのが「選択肢を持たない」ことだ。
「いつ、どこで、どう勉強してもいいとなると、大半の人は勉強しません。『今日は忙しい』『ここでは集中できない』と、言い訳ができるからです。
 だからこそ、毎日始業前の朝8時から30分間、必ずこのレッスンを同じ場所で受ける、などと選択肢を減らす。さらに、レッスン終了直後には次のレッスンを予約して、意図的に学習せざるを得ない状態を作る必要があります」(伊藤氏)
 そこで、ビズメイツでは英語学習のステージを3つにわけ、習慣化を促している。
 それぞれ、制限を設けて学習を進める「コントロールステージ」、自分の目的にあった学習を行う「フレキシブルステージ」、そして受講生一人ひとりが能動的に学ぶ「アクティブステージ」だ。
※取材当時の内容。2022年12月時点では、英語学習の3ステージを「サイクルフェイズ・アップスキリングフェイズ・アクティブフェイズ」としています。
 初期のコントロールステージでは、数ある学習プログラムでも最もスタンダードな「Bizmates Program」のみの受講を推奨する。 
 Bizmates Programは、30段階のレベル別教材とオンライン英会話レッスンで、段階的かつ着実に英会話のレベルを上げられるプログラムだ。
また、レッスンを開始して1カ月は「英語学習の進め方」を指南するラーニング動画を配信し、着実な習慣化を促す。
ラーニング動画の様子
「コントロールステージで、決められたプログラムのみを進めていると、だんだん『飽き』が来ます。
 実は、この『飽き』が非常に大切で、習慣が身についている証拠なのです」(伊藤氏)
 その「飽き」に効くのは、レベルアップ。次は自分で伸ばしたい力を選んで学習するフレキシブルステージに入る。
 ここで、Bizmates Program以外の学習プログラムの出番だ。
 ビズメイツにはプレゼンテーション、マネジメント、採用などビジネスシーン別の英会話を学べるプログラム「Other Programs」、メール添削や、面接対策など自由にカスタマイズできるプログラム「Assist Lesson」などがある。
 一定のレベルまで達した受講生は、これらとBizmates Programを組み合わせ、自らが目指す目的に向けて、さらに英語力を磨いていくのだ。
 それにも慣れたら、最後はアクティブステージだ。伊藤氏曰く、「ここまで来れば勝ち」。
「アクティブステージは、もう英語『を』勉強するのではなく、英語『で』勉強する段階です。
 たとえば、『幸せって何?』『あなたにとってのビジネスの成功とは?』といった、答えのない問いに対し、講師と対等な立場で意見を交わせるようになります。
 ここまで来れば、ビジネスシーンで英語に困ることはほとんどないでしょうね」(伊藤氏)

TOEICスコアが500点以上アップ

 では、受講生は、ビズメイツの習慣化メソッドをどう捉えているのか。
 2年前からビズメイツを受講している精密機器メーカーのエンジニア・伊藤貴紀さんは、ビズメイツに通う前に一度、英語学習に挫折した経験を持つ。
「新卒入社して間もない頃に、会社のプログラムでオンライン英会話に挑戦したのですが、まるで続きませんでした。
 なんとなく始めたので、あまり成長も実感できず、モチベーションが保てなかったのです」(伊藤さん)
 そこからは、10年ほどまったく英語を話さない生活が続いた。
 伊藤さんが再び英語学習を始めたのは、2週間に1度、アメリカ人の同僚とのオンラインミーティングに参加する必要に迫られたからだ。
 数ある英語学習サービスの中でビズメイツを選んだのは、ビジネス英会話に特化していたこと、そして、予復習を含めたオンラインの学習プログラムが充実しているという理由から。
※予復習動画サンプルの様子
「前のオンライン英会話スクールでは、授業を受けるまで『うまく話せなかったらどうしよう』と不安だったんです。その忌避感も続かなかった理由のひとつかもしれません。
 ですが、ビズメイツであれば10分間の動画でレッスンの予復習ができるので、心理的なハードルを感じずに受講できます。
 毎日の生活に、自然と英語を勉強する時間が組み込まれていきました」(伊藤さん)
 Bizmates Programでの習慣化を経て、現在伊藤さんは英語学習のコーチングプログラム「Bizmates Coaching」も受講している。
 コントロールステージで培った英語力のベースを、もっと効率的に、もっと短期間で伸ばそうと考えたからだ。
 2年間の受講を通して、伊藤さんの英語力は着実に上がっている。
 200点台だったTOEICの点数は、特別な対策なしで745点まで上がり、はじめは不安しかなかった2週間に1度のミーティングでも、滞りなく英語で意見を交わせるようになった。
「ビズメイツで習ったフレーズや英単語が、最近はもはや口癖になっています(笑)。『As I mentioned a while ago(先ほど言ったことですが)』とか『Exactly!(そのとおり!)』とか。
 勉強したことがそのまま実務で使えるのも、学習を続ける上での大きなモチベーションになります」(伊藤さん)

ビズメイツがきっかけで「NY駐在員」に

 一方、川尻賢弥さんは日系金融機関の駐在員として3年前からニューヨークで働いている。
 実務上のコミュニケーションは、9割が英語。
 現地の暮らしでも、日本語より英語を話す頻度がはるかに高いが、実は川尻さんは3年半前まで英語がほとんど話せなかった。
「社会人になってから7、8年ほど、TOEICなどで『読む』『聞く』のトレーニングはしていましたが、『話す』となるとからっきしダメ。
 何か言おうと思っても、言葉がつっかえてうまく話せない状態でした」(川尻さん)
 そんな川尻さんの転機は、30歳のときに1ヶ月間参加したフィリピンでの語学留学だ。
 それをきっかけに、「毎日英語を話さなくては、いつまでたっても上達しない」と痛感したという。そこで、帰国後すぐにビズメイツを受講し始めた。
 決め手は、講師の質だ。
「ビジネス経験のある方しかいないので、文法的な間違いだけではなく、『ビジネスシーンで効果的か』という観点からフィードバックがもらえます。
 経済やビジネス、国際情勢などについてもフラットに意見交換できるので、ビジネスシーンでの雑談力も鍛えられます」(川尻さん)
 レッスンが終わると、川尻さんはすぐに次回レッスンを同じ時間に予約する。その繰り返しで、英語学習を習慣化できたという。
iStock:PrathanChorruangsak
 ビズメイツを始めて半年後、英語力の上達が会社から認められ、ニューヨークでの駐在が決まった。
 それから3年。申し分ないスピーキング力を有する川尻さんだが、今なおビズメイツの受講を続けている。その理由は、意外にも「教養が身につくから」だ。
「講師との会話を通じて、新しい知識が得られます。
 たとえば、先日は『ハリー・ポッター』シリーズの著者・J.K.ローリングについて英語で調べるというレッスンがありました。名前しか知らなかった彼女の生涯を知れて、好奇心が刺激されましたね」(川尻さん)
 川尻さんのこの状態こそ、英語「を」勉強するのではなく、英語「で」勉強する=アクティブステージだ。
 学習を習慣化した先にある、自ら能動的に英語を学ぶフェーズに到達しているのだ。
iStock:Rattankun Thongbun
 ちなみに、単純なビジネス英会話ではなく、J.K.ローリングの例のような「教養」要素を加えているのは、ビズメイツの「グローバルで活躍できるスキルを教える」というポリシーに由来する。
 同スクールではビジネスに必要な要素を「英語力、コミュニケーション力、リーダーシップ、ダイバーシティー、パーソナリティ」の5つと定義し、それらを同時に身につけられるようにプログラムを設計しているのだ。
「ビジネスで最終的にものを言うのは、人間性。これは、日本でも海外でも同じです。
 多様な国の人と、幅広いトピックについて意見を交換する。そのための場所として、ビズメイツを活用いただくケースも増えています」(伊藤氏)
 つまり、ビズメイツでの英語学習の習慣化は、英語力の向上だけに留まらず、ビジネスパーソンとしての幅を広げる可能性を秘めている。
 さらに、習慣化には意外な副産物もあるという。
「定期的にレッスンを入れることで、毎日のルーティンが定まり、生活リズムが整った」「朝5時からレッスンを受けるので、朝に強くなった」など。これらはすべて受講生の生の声だ。
「ビジネス英会話に特化した英会話スクールとして、ビズメイツでは朝5時から夜の1時までレッスンを受けられるなど、サービス自体も多忙なビジネスパーソンに最適な設計にしています。
 願わくば、一人でも多くのビジネスパーソンに、世界に羽ばたいて欲しい。そのためのお手伝いを、ビズメイツとしてこれからも続けていきたいですね」(伊藤氏)