2021/12/21

【脳科学】私たちの世界は、ほぼ「推論」でできている

COTEN代表の深井龍之介さんがホストを務める連続対談「a scope」。
各分野の研究者を招待し、リベラルアーツについて語っていきながら、私たちが生きる「この世界」をとらえ直していく。
今回のテーマは「脳科学」。ゲストには京都大学名誉教授、追手門学院大学特別顧問の乾敏郎さんを迎える。
乾さんは「ものが見えるとはどういうことか」を起点に、体を使った認知や感情、障害と脳の認知機能を幅広く研究。話を聞いていくと、脳は、私たちの感覚からすれば意外とも思える働きをしていた。
本企画はPodcastで全4回の「完全版」を無料配信します。第1回第2回第3回第4回はこちらからお聞きください。

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INDEX
  • 「見える」から始まった研究人生
  • 脳は受け取った情報を「推論」する
  • なぜ、ものが立体的に見えるのか
  • 感情は、体と深く関係している
  • ネガティブな感情のほうが多い理由
  • 科学的に裏付けられた瞑想の効能

「見える」から始まった研究人生

──今日のテーマは脳科学です。ゲストは京都大学名誉教授、追手門学院大学特別顧問の乾敏郎さんです。
乾さんは脳科学の中でも認知神経科学や認知心理学を専門とし、「ものを見るとはどういうことか」「感情とは何か」などを研究してこられました。