[東京 15日 ロイター] - 15日の株式市場で、トヨタ自動車が大幅に続伸している。2030年までに電気自動車(EV)の世界販売台数を350万台とする目標を14日に示し、好感する動きが先行した。

市場では「自動車の代表銘柄が電気自動車を強化する姿勢を示し、関連銘柄も物色されている」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との指摘が出ている。急速充電器を手掛ける新電元工業や東光高岳などがしっかり。米国市場向け車載電池用銅箔製品の供給能力を増強を発表した日本電解が大幅高、などとなっている。

トヨタ自動車は、30年までにEV30車種を投入する。25年までに15車種としていた従来計画から倍増させる。従来、EVと燃料電池車(FCV)を合わせて計200万台としていた。9年間でハイブリッド車(HV)・FCV・プラグインハイブリッド車(PHV)の研究開発・設備に対して計4兆円、EVに対しても同額の4兆円を投じ、このうち2兆円を車載電池に振り向けるなどとした。