政府機関の完全なペーパーレス化を達成 中東ドバイ
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UAEはドバイ首長国を含む7つの首長国の連邦です。
UAE全体だと、居住者の1割がUAE国籍、9割が外国人です。ドバイ首長国の場合、外国人の割合がさらに高いです。
これが、この話の大前提です。
つまり、UAEで実質的に働いているのは外国人で、ドバイは特にそうです。公務員も、給与を受け取っているのはUAE国籍者がかなりいても、実際に働いているのは外国人です。この人口の9割を占める外国人は、UAEの都合で適宜入れ替えられます。
ドバイ首長国政府が、「完全ペーパーレス化したい」と思いついたとします。そのためには、政府機関内で働いている外国人に「完全ペーパーレス化しろ」と命じれば済むことです。UAE国籍者は、それ以上のことは何もしません。
本当に完全ペーパーレス化したかはともかく、政府は命令を出せばそれで達成されたと見なします。世界に向けて、大々的にその成果を広報します。
万が一、「完全ペーパーレス化はすぐにはできない」と言い出す外国人がいれば(いないでしょうが)、首をすげ替えて、「自分なら即座に完全ペーパーレス化ができる」という外国人を雇うだけのことです。
ついていけないとか、自分は前からのやり方がいいとかいう人間がいれば、(所詮外国人なので)ビザを取り上げれば済みます。日本社会では、ついていけないとか前からのやり方がいいという人間がいたら追放する、などということはできません。プロのコメント、そこではないかと。。。
まず、会議等で彼らはそんなに以前から紙を見なかった。お手元資料もノートも随分前からipad等のタブレットでやっていた。なのでペーパーレスの土壌はあった。それでもやっぱり、行政のペーパーレスの難関は許認可関係。ここをどうするか。
本件に関する、人口構成があたえる影響は首をすげかえて政策を押しすすめるとか、そこではなくて、移民管理のためにあるEmirate IDという制度が鍵です(これも数多くの移民と、戸籍という概念が無かった国民の両方を管理するために必要なのだと理解しています)。
主旨は日本のマイナンバーカードと同じなんですが(できることの違いはおいておきますが)、これを最大限生かしきっているところに成功があると思います。カードにほぼ全ての個人情報が入っており、どの施設にもこのリーダーがあり、内容を確認できます。ホテルの宿泊、病院、学校の入学、車の取得、家の契約、光熱費関係、全部必要です(当然いまはワクチン接種記録アプリと連動)。日本のようにマイナンバーって何に使うのよ?、ではなくて、無いと本当に何もできない(携帯と一緒に無くすと詰む!)。今までもここまではペーパーレス化出来ていました。ただ、その契約証拠としての紙が必要でした(他の人に見せるために)。加えてここ2,3年でスマホのアプリでその証明できる機能が進んで、ペーパーレス化が完了となりました。もちろん政府内でも、承認は当然電子サインです。UAEのスマホ保有率は一人2台を超えているのですが、このスマホとemirate ID無いと生きていけません。
あれ、これって日本でもできそうと思いませんでした?できます!やると決めれば!スマホを持っていない高齢者は、あの国だっているはずです、でもやると決めたんです(割合は圧倒的に少ないですが)。
逆にアラブなんて属人的な国では、担当者にスタンプを与え、許認可させるよりも、デジタルで電子決済、電子書類にしたほうがよっぽど当たり外れのガチャを防げます(出産証明書と亀の持ち出しにどれだけ苦労したことか)。
ただ、、、外国人には変わりがいっぱいいることはその通りです🙄デジタルについて来れない人はどうするのか?
やる上でこの問題は必ず出てくるが、「それでも絶対にやると決めてやり抜く」ことが大切。
そしたらついて来れないって言ってた人もやらざるを得なくなり、結果的にやれるようになる。