[東京 10日 ロイター] - トヨタ自動車は10日、国内工場の一部稼働停止を拡大することを明らかにした。東南アジアからの部品調達が滞ったことなどが原因。すでに停止している2ラインで稼働しない日を増やすとともに、挽回生産のために設けた休日稼働を4ラインで取りやめる。

対象となるラインで生産しているのは高級ブランド「レクサス」と「ランドクルーザー」。すでに停止した分と合わせると約9000台に影響が出る。2022年3月期の世界生産の計画台数の900万台は維持する。

8日の夜勤から止めていた田原工場(愛知県田原市)と生産子会社のトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)の各1ラインを、さらに13日から15日まで停止する。

また、田原工場の1ラインで18日と25日に、トヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)の1ラインと吉原工場(愛知県豊田市)の2ラインで18日に予定していた休日稼働を取りやめる。

ベトナムの部品調達先で従業員の出勤率が低下しているほか、日本国内の物流が逼迫しているためとしている。