パナ、テレビ生産委託合意 中国大手と、事業大幅縮小
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中国での業務はほぼ生活空間、生鮮食品のサプライチェーンに集中しています。
生活空間の場合、住宅設備と家電の業務を統合して総合的な製品、サービスを提供するようになっています。テレビはかつて業務の中心だったかもしれませんが、今は全体の中での比率もさがりましたし、利益率も高いとは言えないでしょう。その中で一部の利益率の低い製品をTCLに委託することは至極当然の選択になります。
生鮮食品の食品を提供していくためにいろいろ同社の冷蔵技術を使っています。これは今後ますます業務拡大していくだろうと思われます。さらに生産関連の設備の提供もできるので、パナソニックはどんどん進化していると思われます。
記事としてはニュースを報道しましたが、その背後に何科変化したか、一言入れたほうが読みやすくなります。パナソニックは15年くらい前は世界シェアを三星やソニー、LGと争うテレビメーカーだった。TVは年間二億台市場だが、パナソニックはどんどんシェアを失った。
ブラウン管ではソニーの後塵を排して以降、プラズマテレビや液晶テレビでも積極的な投資を繰り返してきたが、結局のところ、投資が負担になり競争に負けた。コストダウンもうまくいかなかった。既にパネルはもうパナソニックは作っておらず、他社から買ってくるわけだが、その組み立てをこの記事では「テレビの生産」と言っている。
つまり、パネルと基板を組み合わせて筐体に組み入れて検査してパッケージして出荷するのがここでいう生産の機能である。
パネルを他所から買ってきたとしても、テレビのデザインであったり、動画描画エンジンの開発だったり、OS機能の開発だったりとやることはあるわけだが、生産そのものにはもはや、差別化要素は無かったと。
この辺りは納得感が一定あるが、パナソニックがなかなか生産をEMSに委託してこなかった理由は気になる。鴻海などに頼らなかったのはなんでなんだろうな。