主役はGEから巨大ITへ、米複合企業の新時代
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GEなどから、AmazonやGoogleなど、テック企業が新時代のコングロへ。
テック大手のコングロ化については下記などでコメントしたように明確。
https://newspicks.com/news/6347015
では、なぜ起こっているのか?個人的には、水平分業・アンバンドリングの一種だと思っている。
昔は、事業を一体運営するには規模・資本が必要だった。だから、コングロが一体運営することに研究開発などで合理性があった。
一方で、デジタル化が進むと、分業化がしやすくなる。ハードウェアとしても半導体と制御ソフトが重要になり、それはPCで起こったように相対的には分業しやすくなる。
また稼働しながら情報を集めて、それを用いて改善するという流れが重要になる。そのインフラをテック大手がAWS・GCP・Azureと握っている。そこのインフラを握っているから、新しいコングロが生まれている。
今まではその規模の情報収集と一体化はコングロしかできなかった。だけどインフラがクラウドで提供され、また各社が取り組むデータ関連領域をAPIで接続するのが、顧客からも求められていることで当たり前になっている。ソフトウェア的に言えば、昔は蜜結合だった事業が、どんどん疎結合になっている。そしてそれを進めているのが、デジタル・ソフトウェア自体。
なので「コングロじゃないとできない状況」が変わり、データ・ソフトインフラ領域を握っているテック大手が新しいコングロとして完全に確立してきている。加えて、デジタルインフラが提供されることで、意思決定が複雑で重くなりがちなコングロがやるより、専業特化した事業者がやっていくほうが早い。求められる変化に適応する速度が、非コングロにとって有利になっている。
SPEEDAで、アジャイル経営というコンセプトを掲げているが、顧客起点という言葉もキーワード。是非本記事なども含めて興味がある方は見ていただきたい。
https://newspicks.com/news/5651870
下記のGEの家電部門がHaierになってから躍進しているのも、Haierの経営の仕方含めて一つのポイントだと思う。
https://newspicks.com/news/6408769