TDKは投資計画を見直し。電子部品メーカーが警戒する需要変化
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半導体を含め、電子部品の設備投資の意思決定は本当に悩ましい。
自社だけキャパ増しても、他の部品がなければ、最終製品を作れないので稼働ロスになる。一方で、自社が必要な時に供給できなければ、供給責任という観点での長期的な顧客の信頼性を損ない、シェア低下につながりうる。でもこういう需給サイクルと、工場投資の時差や利用時間は、需給サイクルの方が短い。
だから、シリコンサイクルや、電子部品では名前はないものの在庫サイクルが発生する。そして下向きの時には価格が下がっても稼働を確保したほうがいいという経営判断がされることがあり、量だけでなく価格が下がることが多い。
電子部品は、元々恒常的に価格が下がる業界ではあるが、過度に下がるとその分を取り戻すのに数年~10年かかることもある。下記のウエハなどはその典型。
足元では、出荷が増え、少し在庫が増えている領域もある。投資計画見直しと言っても、大枠は変えず、中身や入り繰りの調整だと思うが、難しい。
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