iPS由来の細胞に特殊な刺激で運動機能の回復効果が改善 慶大
NHKニュース
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脊髄は、背骨の内部を走る太い神経で、手足からのインプットを脳に伝えたり、脳の出した指令を手足に伝えたりするための神経が集合して走る場所です。仮に脳を首都東京に例えれば、いわば東京につながる中央高速道路が脊髄で、そこから各地域の一般道(手足)につながっていくというイメージです。
体の中には自分で再生できる能力を持つ場所もあります。例えば、皮膚や血液の細胞といったものがその代表例です。怪我をしてもまた新たな皮膚が誕生してきたり、ひとたび貧血になっても再び回復できるところからイメージがつきやすいかもしれません。
ところが、脊髄については、一度ダメージを受けて細胞が死を迎えてしまうと、再生して修復する能力を欠くことが知られています。このため、大きな事故などで脊髄に大きな損傷を負ってしまうと、残りの人生は足や手が動かせないままとなってしまいます。
高速道路が災害などで仮に崩壊してしまっても、より丈夫な道路を再び建築できるのとは異なります。
今回の報告はiPS細胞由来の報告ですが、このように再生医療で再び脊髄を再生できるようになると、これまで変えられなかった人の運命を変えるような、とても大きなポテンシャルを持つ治療となります。このため、とても大きな期待をされています。