2021/11/22

【新手法】辞める人材は「情報の宝庫」だ

この記事は、Quartzによる会員向けニュースレター「How to(ハウ・ツー)」から一記事の翻訳です。

新しい「退職者面接」の活用法

社員が初めての退職者面接に臨む際、なぜ会社を辞める決断をしたのか、どんな条件があれば会社にとどまったか、などについて的確な指摘を用意しておくものです(私にも経験があります)。
多くの場合、彼らを待ち受けているのは人事部の代表者で、社員が訴訟に発展しかねない理由で辞めるわけではないことを確認するため、質問リストを持っています(私も実際に見たことがあります)。
(写真:Pattanaphong Khuankaew)
そして、企業側も価値あるフィードバックを得られるようにするのです。
企業にとって、退職していく社員がどのような経験をしたかは、大きな価値のある情報になり得ます。どのような形で募集・採用され、どのような待遇・管理下で働き、なぜ退職していくのか――。
これらは、企業に残る人間にとって、きわめて大きな価値があります
私はQuartzタレントラボの編集者として、退職していく社員がどのような考えを持っているのかを知るために、彼らとの非公式のオフレコ面談をすることがよくあります。
彼らにとって優先度の高い問題は何だったのか。なぜその要求を満たせなかったのか。新たに別の人材を採用する際に参考にできる教訓はあるのか、を探るのです。
たとえば、不安定なジャーナリズム業界に疲れ果ててしまう人もいます。彼らを引き留めるためにQuartzとしてできることはあまりありませんが、私にとってこれは有益なフィードバックになります。