「美しさ」って何だ? LUXがハリウッド女優のCMを止めた理由
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ザボディショップ の創業者アニータロディックは、45年も前から「外見重視の典型的なビューティ業界へ疑問」を持ったことがきっかけで、ブランドを立ち上げました。真の美しさとは、「内面から出る美しさ」です。
1998年に、「世界中30億人の女性の中で、女優やスーパーモデルと言われる体型は、8人しかいない」と訴えた広告は、当時の外見重視のビューティ業界には衝撃的で、多くの女性の共感を得ました。広告に器用されたルビーという女性のキャラクターは、リアルサイズで自分らしく生きている姿で、続編の広告では年齢とともに皺を重ねたルビーも登場しました。
当時のアニータの言葉が響きます。「美容ビジネスによる美の再定義が必要です。カラダと魂を、精神と性格を見つめるという全体的な視点の方がずっと大切だと思います」 自分らしく生きていることほど、美しい姿はありませんね。美しさとは本来その人が固有に持つもの。
ステレオタイプ的な標準美を追い求めるのではなく自分らしさを見つめてそのらしさを大切にしていきたいものですよね。
美はますます多様にそして個性的になっていきます。
当社も5年前からタレントさんや女優さんモデルさん起用のCMは全てやめました。認知獲得には起用した方が一気に効果は上がりますが、大切なのはそこじゃないな、と。
美は追い求めるものではなく、個々が表現するものでありたいと思っています。ユニリーバさんの取り組みは CSRではなく本業ど真ん中で社会課題に迫るので、本気度が半端なく、気持ちがいいです。アンステレオタイプ広告賞(日経XUN Women)の審査員をしたのですが、「表面的なものでは見透かされる」のがはっきりとわかりました。