クボタ、インド農機大手を買収 1400億円で
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人口の半分、つまり6億人以上が農業に従事し、国土の半分が農地のインドでは、遅かれ早かれ農業の機械化が確実に進みます。
農業はインド社会の本質であり、インド経済の最も生産性の低い部分でもあります。とにかく、農業の生産性向上はインドの経済において根本的に重要です。
そして、国内農業の生産性向上以外に、インドの人口を養う方法は、おそらくありません。インドが中国並に食料を輸入する未来というのは考えづらいです。
1960年代の緑の革命でイネの新品種を導入したことで、インドの農業はインドの人口を養うことができました。しかし、今再び、食料事情の逼迫が迫っています。
主な原因に水不足もあるので機械化だけで解決できることではありませんが、いずれにしろ生産性向上が必要です。
クボタは、すでにインドのトラクター市場で10%のシェアを持っています。このシェアを増大させるべく、新工場などの投資を進めてきました。
農機の世界でも、中国企業の躍進は顕著で、国別で見れば、世界1の農業機械生産国は、すでに中国になっています。中国の農機メーカーは、新興国への製品輸出を増やし続けていて、営業や宣伝も大変な規模です。
世界最大の農機市場になるであろうインドで、クボタやヤンマーは重点的な設備投資を続けています。
インドシェア10%に拡大=トラクターを本格展開-クボタ木股社長
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF185WE0Y1A111C2000000/
徹底的にインド農業に寄り添うことで生まれた新型トラクタ
https://www.kubota.co.jp/innovation/our-stories/tractor-india.html段階的に持ち分を引き上げてきておられるので、
確かな手ごたえを感じられてマジョリティを取られたのだと推察します。
是非、日本企業によるインド企業の買収の成功事例に
なられるよう、陰ながら応援したいです!
日本企業の中で
インドへの見方がより良い方向に変わっていく
といいですね。これは面白い買収になるかも。インドは巨大な市場だが、日本人がインドの農家のニーズを本当に分かるために自前で一から頑張るのは無理。賢い選択ではないかと思う。期待したいです。