重なる「誤算」で正念場の自動車部品メーカー、一段と問われる攻守のバランス
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日産など「ケイレツ」色がかなり薄まったブランドもありますが、トヨタ、ホンダのように組立メーカーと部品メーカーとの繋がりの強さが日本の特徴でもあります。挽回生産ではこれが活きてきます。需要を的確に取り込めるよう、供給側で頑張って欲しいものです。
「21年度から半導体の在庫を3カ月分から5カ月分に積み増すよう通達があった。自主的に半年以上持つ企業もあるようだ」
つい先頃まで在庫がほぼゼロだったところもあるはずです。巨人である自動車業界がゼロから5ヶ月分積み増すと皺寄せを受ける業界が出てきそうで、これはデジタル機器の値上げを示唆しています。実はアナログとメカの世界だった自動車部品に高度な半導体が入ってきたのはこの10年と少しくらいのこと。
それまではLEDヘッドランプもフル液晶スピードメーターも一般的ではありませんでした。
当時採用した部品の生産終息などが活発になり、半導体メーカーとの付き合い方が変わろうとしていた矢先に、今回の事態となりました。
在庫に限らず製品ライフやランニングチェンジなど、電子化が急速に進むユニット、モジュールをどのように管理すべきか、業界に変化が必要な時期に入っています。