2021/11/22

【深井×橋爪】神がいない社会は、空気を読まないといけない

COTEN深井龍之介さんがホストを務め、リベラルアーツについて語りながら、世界をとらえ直していく連載対談「a scope」。
大学院大学至善館教授の橋爪大三郎さんをゲストに迎えた前回は、キリスト教の成り立ちや、聖書の解釈にはグラデーションがあることが語られた。
後編となる今回は、「理性」にフォーカスする。宗教改革を機に重視されるようになった理性。理性の追究により科学技術は進歩し、キリスト教は信仰を超えて私たちの生活に大きな影響を与えている。
そんなキリスト教を橋爪さんは「空気を読まない宗教」と表現する。それはどういうことか。今回も多くの事例・比喩を用いて、わかりやすく解説する。
本企画はPodcastで全4回の「完全版」を無料配信します。第1回第2回第3回第4回はこちらからお聞きください。また、AppleSpotifyをはじめ、外部プラットフォームでも配信いたします。ぜひともフォローください。
INDEX
  • キリスト教で、離婚は罪になる?
  • 日本人が理解しづらい神と人間の関係
  • 哲学は「理性」を使ったスポーツだ
  • 日本は理性で何を果たすべきか
  • カギとしてキリスト教を活用する

キリスト教で、離婚は罪になる?

──前回は、キリスト教の発展と聖書についてお聞きしました。
深井 いろんなお話が聞けて、とてもおもしろかったです。日本ではキリスト教との接点が作りにくいんですよね。クリスチャンの方たちは門戸を広げていると思うんですけど、なんとなく教会には行きづらくて。