2021/11/14

【体験記】8歳男児が案内する「メタバースの歩き方」

INDEX
  • 毎日のように「別世界」を訪問
  • 少年たちを魅了するロブロックス
  • 「犯罪者」になりきる
  • 「平凡な人生」を楽しむ
  • ぎこちない乱痴気パーティ
  • 働いて、稼いで、消費する
  • 「物欲」が止まらない
  • あまりにも現実的なデジタルライフ

毎日のように「別世界」を訪問

マーク・ザッカーバーグがフェイスブック(Facebook)の社名をメタ(Meta)に変更し、メタバースの覇権を握る方向に舵を切って以来、多くの人と同じように、筆者もこの「メタバース」とは何かを理解しようと苦心している。
かつてザッカーバーグは、メタバースを「単にコンテンツを見るのではなく、その中に入り込むことができる、具現化されたインターネット」と表現したことがある。
この謎の領域についての複雑な解説を読むのに何日間も費やした後、筆者は8歳の息子のアントンに教えを乞うことにした。ゲームプラットフォームの「ロブロックス(Roblox)」に夢中な息子は、毎日のようにメタバースを体験している。
アントンと、その同級生(ブルックリンの小学校に通う3年生)の多くがメンバーであるロブロックスは、コロナ禍の中でユーザー数が爆発的に増加(2020年の最初の9カ月で82%増加した)。今では1日あたりのアクティブユーザーが4300万人にのぼっている。
(Pavlo Gonchar/SOPA Images/LightRocket via Getty Image)

少年たちを魅了するロブロックス