[12日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は今週、合わせて69億ドル相当のテスラ株を売却した。

12日に公表された規制当局への提出文書によると、マスク氏の信託が保有する120万株を12日に12億ドル超で売却したという。

これより先、11日に約6億8700万ドル相当の保有株を売却したことも分かっていた。

10日付の規制当局への提出文書では、保有株式を約50億ドル相当売却したことを明らかにしていた。

同CEOは保有株約10%を売却すべきか賛否を問う投票をツイッター上で行い、57.9%から売却を支持するとの結果を得ていた。

その時点でマスク氏の保有株の10%は約1700万株に相当。同氏は今週、1700万株の約37%に当たる636万株を売却した。保有株の10%を売却するという約束を実行するためには、追加で約1000万株を売却する必要がある。

12日の米国株式市場でテスラ株は2.8%下落した。

マスク氏は以前、多数のストックオプションを年内に行使しなければならないと述べていた。ストックオプション行使により多額の納税義務が生じるが、保有株の一部を売却すれば納税のための資金を確保できる。

ルーズベルト・インベストメント・グループのシニアポートフォリオマネジャー、ジェーソン・ベノウィッツ氏は、失効すれば無価値になる数十億ドル相当のオプションをマスク氏が保有していることなどに言及し、同氏の株式売却は続くとの見方を示した。

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