中国、米議員団訪台に反発 「戦闘準備」警戒行動

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2021年11月10日

  中国がわざわざ「戦闘準備のための警戒パトロールの実施」を公表するのは、本気で戦争する気がないからだとも言えます。「戦争になるぞ」という威嚇で、中国が台湾に向けて発する政治的メッセージなのです。
  だからと言って、安心して良いわけではありません。中国が軍事力を用いて威嚇すれば、台湾は当然これに対応します。台湾周辺の日本や、中国の台湾武力侵攻を懸念する米国も警戒を高めます。軍事的緊張は必然的に高まるのです。
  本当に戦争する覚悟がないからこそ、中国人民解放軍が恐怖に駆られて発砲する可能性もあります。先に手を出す可能性が高いのは、実戦経験がない軍隊なのです。狭い地域の中に、国家目標が相反する軍隊が存在することは、予期せぬ衝突の可能性を高めるのです。

注目のコメント

• Omiya Hirohisa

  トランプは何するか分からないという恐さがあったので、ある意味抑止力になっていたのでは無いかと感じます。