【提言】冬の「第6波」に備える最適な方法
NewsPicks編集部
509Picks
コメント
注目のコメント
日本のコロナ対策を取材してきてたびたび感じるのは、科学的根拠に基づく戦略や対策の検証、説明が乏しいということです。
今回は、第5波がなぜあれほど急激に収束したのか、その疑問を出発点に取材を進めました。
ウイルスに翻弄されず、感染拡大による社会や経済の停滞を避けるにはどうしたらいいか。感染状況が落ち着いている今だからこそ、しっかり考え、準備しておきたいところです。これまで各種コラムを通じて何度も同じメッセージを配信し、その都度、多くの賛同を頂けました。日本の防疫対策(を含む総合的な経済対策)に疑義がどうしても拭えないのは、「変異株や供給制約は全世界的な要因なのに、なぜ欧米の成長率とここまで乖離があるのか」という問いに分科会を筆頭に誰も正面から説明しない点にあると思います。
特に分科会は何かあれば脊髄反射的に行動制限を訴え、それが唯一無二の解であるかのように要請してきました。それが本当に唯一無二の解ならばそれで構いませんが、そうではないことは昨年11月以降の欧米の為政者の立ち回りを見ていれば明らかです。19年10月の消費増税を筆頭に元々日本の成長率が低く押さえられてきた経緯はあるにせよ、20年・21年の成長軌道はそれでは説明できないほど日本だけ歪んでいます。IMFのWEO秋でも日本だけ成長率の下押し要因が国内に因んだものでした(それを報じないメディアも深掘りが若干甘いと感じます)。
私は岸田政権は行動制限一本鎗戦略から距離を取れるかどうかが最大のポイントになると思っています。