2021/11/5

スタートアップニュース4選。上場した「鍵のSaaS」が面白い

花岡 郁

中村 香央里

スタートアップ界の気になるニュースを毎週ピックアップする連載「Startup Now」。今週は、資金調達から話題のニュースまで4本のまとめをお届けします。

ブラジルのデカコーン、Nubank（ヌーバンク）が設立から8年で、ニューヨーク証券取引所（NYSE）とサンパウロ証券取引所に上場申請した。現在の評価額は300億ドル（約3.3兆円）。上場予定は12月初旬。

Nubankはクレジットカード事業から始まり、デジタルバンクへと拡大した。発行時、スマホで名前と個人情報番号を入力すれば、無料で手続きを完了できる。最大の収益源はクレジットカード事業で、与信審査は納税や罰金の状況などから行う。

このような手軽さが受け、ユーザー数は4,800万人超（2021年9月時点）。口コミを中心に広がったという。現在はブラジルの他、メキシコ、コロンビアで事業を展開する。

コメント

注目のコメント

• 岡 玄樹

  レッドハット株式会社 代表取締役社長

  ・2021年11月05日

  物理的な工事が必要であることが常識であった鍵が、今では誰もが持っているものを鍵と使えるようになり、後付け設置が可能という簡易性とサブスクモデルを取り入れたところで、更なる価値の上乗せに成功しています。
  
  しかし注目したいのは、現代のライフスタイルに合った使い方が広がっていく点です。ベビーシッターやハウスキーピング、訪問介護をお願いする必要のある人にとって、家族や信頼をおける人以外に自宅の鍵を渡すのには抵抗があるでしょう。そういった今までも存在していた課題（ペインポイント）の解消につながるビジネスの飛躍的な成長が今後は期待できる良い事例だと思います。
• 花岡 郁

  NewsPicks / Brand Design editor

  ・2021年11月05日

  今週もスタートアップニュース4選をお届けします。
  国内外のIPOに焦点が当たる週となりました。
  
  個人的に気になるのはユーデミーの動向。手軽に動画学習が出来るようになった昨今、赤字を補填しつつ法人展開をどのように進めていくのか注目です。
  
  今週のコラムではフォトシンスを取材しています。同社が試行錯誤を繰り返して辿り着いた鍵ビジネス。すでにセコムなど大手セキュリティが入っている大企業をどのように攻略していくのか注目です。
• 中村 香央里

  テクノベート経営研究所

  ・2021年11月05日

  今週もニュース4選をお届けします。
  
  サプライチェーンの排出量管理は、複数の企業間で管理・プロセスの標準化・改善を一元化できるSaaSがなるほど便利。盛り上がるわけですね。
  
  ブラジルのデカコーンNubankはこれまでに何度も上場の噂がありましたが、バフェットの出資も得て、満を持しての上場。初値がいくらになるのかの予測記事が出ていますね。
  
  IPO時に社員還元は聞きますが、ユーザー還元はなかなか聞かない。