【後編】ヒストリーvs.ストーリー。歴史学の悩ましい問題
NewsPicks編集部
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注目のコメント
本郷さんは、自身の考え方は現代のメインストリームではないと語ります。ホームページに「がけっぷち研究者」と書いているのは、自虐ネタであり、ファクト重視型の現潮流へのささやかな抵抗なのかもしれません。
https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/personal/kazuto/index.html
今回の話を伺うにつけ、事実や数式で証明できる自然科学とは異なる、人文・社会科学の難しさを感じざるを得ません。歴史を読むとは、当時の事実、背景を踏まえた上での人間への洞察、想像だという点がよくわかりました。その意味では「事実は小説よりも奇なり」という点もいろいろあり刺激がある分野なのだということも。
ちなみにきわめて個人的ですが「バランス」という言葉はできるだけ使わないようにしています。当たり前だし、バランスと言うとわかった気になってそこから先に進まないので。本郷和人先生をゲストに迎えた「歴史学」編。今回もとても興味深かったです。なぜ日本には「ストーリー」を重視する歴史学者が少ないのか?というテーマから、本郷先生の将来的に果たしたい仕事まで。ぜひいずれかのタイミングで、本郷先生に日本中世史を語り直していただきたいです。