男女別定員制「約800人不合格」の衝撃 生徒も親も消えない悔しさ
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男女別に異なる定員を設けていることについての議論は必要ですが、男女別定員は高校入試に限らず、小学校入試の段階から存在します。ただしこの場合、男女それぞれで同じ定員なので、記事とはケースが異なりますけど。幼稚園年長児における男女の発育の差には顕著なものがあり、男子より女子の方がしっかりしていますよね。
もしこの段階から男女別定員を撤廃した場合、合格者は女子の割合が増えると思われます。すると"お受験"を通過するのは男子よりも女子が多くなる傾向が続き、国立や私立校は"男女均等"ではなく"女子偏重"の教育へと、じわじわ変化してくるリスクも危惧されることになります。
均等・平等って、難しいですね。社会に出てからを想定するのか、社会に出るまでの過程を想定するのか。ひとつ言えることは、制約を全て取っ払ってしまうことで"完全な能力勝負"となってしまう、ということですね。
注目のコメント
都立高校の男女別定員制度が導入されたのは1950年度。社会は急速に変化しているのに、60年以上続いている制度。男女別定員制が段階的に廃止されることは良いこと。
何度も言いますが、現場からすれば、問題の「先」だけ見て「根っこ」を見ない典型です。
根本的な問題は、同じ偏差値レベルならば、内申点は女子の方が平均して2−4ポイント高いです。逆に同じ内申レベルならば、偏差値は男子の方が同程度高いです。これは模擬試験の平均点が男子の方が高いことからも明白です。つまり、中学校の内申点の付け方が「女子偏重」なんです。そこがまず源流にある問題です。定期テストが同じ90点でも、男子Aは「3」女子Bは「5」。でも、男子「A」の偏差値は70、女子Bは「60」なんてことは普通のことです。ごくごく普通。
中学校における内申点の付け方を変えないと、根本の不平等は改善されません。このままだと、例えば、日比谷や西は東大のように男子だらけになります。そして、女子は受験時安定思考が強いので、都立は二番手、三番手ゾーンが女子だらけ、ということになります。
繰り返しますが、問題の根っこは「中学校における絶対評価という曖昧で恣意的な評価制度を、高校入試に3割も影響させている」ことであり、まず、中学校における恣意的な評価制度を改めるか、高校入試に内申の影響を極小化させるか、いずれかがないと、根本的な不平等の解消にはなりません。オリンピックで多様性と調和をうたっている開催地の東京でこのようなことが普通に起きているというのは驚くべき事実ですね。段階的に撤廃するプランには賛成ですが、撤廃の時期を早く明らかにすべきかと。
また女子の方がテストの平均点が高いというのが何故問題なのか、ある都立高校だと生徒数の8割が女子になってしまうとどういう不都合があるのかなど、今までの思い込みについて整理をした方が良さそうですよね。