ファナックが通期予想を下方修正、需要堅調も部品不足で

［東京　２７日　ロイター］ - ファナックは２７日、２０２２年３月期の連結営業利益見通しを従来予想から１６９億円引き下げ、前年比５７．８増の１７７５億円に下方修正した。ロボットなど各分野で強い需要を見込むものの、半導体など部品が不足しているため。

ＩＢＥＳがまとめたアナリスト２２人の予測平均値２０７１億円を下回った。

連結売上高の見通しは７２７６億円から同２８．６％増の７０８９億円に、純利益は１５６０億円から同６０．４％増の１５０８億円に下方修正した。工場の自動化、ロボット、ロボマシンいずれの部門も需要はおう盛だという。

併せて発表した２１年４─９月期の連結営業利益は、前年同期比２．９倍の９３９億円だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少していた企業の設備投資が回復した。

コメント

注目のコメント

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2021年10月27日

  FANUCが作れないと、ロボットや工作機械（FANUCが重要部品を提供）を様々なメーカーが調達できないということ。つまりモノの増産要求にこたえられなくなる。
  需要環境が悪いわけではないが、サプライショック。玉突きが起こっていく可能性がある下方修正。
• 中西 廣

  これはかなり衝撃的なBad Newsです。
  ファナックがどんな会社で、これまでどんな経営成績であったか、知っている人であればこのヤバさがわかるでしょう。
  
  ただ、製造業以外の産業界にいる方々にとってはあまり馴染みがない会社かもしれません。私は10年以上前までファナックがどんな会社か知りませんでした。大学の財務分析の授業で取り上げられたのが初めての出会いでした。そのあまりのオバケ級の優良具合にドン引きしたものです。
• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2021年10月28日

  中国の官製不況もありますから、致し方ないと思います。