トッパン・フォームズ 損害保険会社の保険料控除証明書発行における共同システムを構築
ニュープリネット
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共同化が可能な固有領域は、保険業界に限らずなんですが、業界単位で考えれば各社ほとんど同じ業務を縦割りでやっているのに、横串を刺してそれを効率化させようとする動きがなかなか出てこない。総務や福利厚生など、一般的な領域であれば専門の事業者さんがいるので浸透しやすいですが、固有領域となるとまさに「どこが手を出すか」にかかっています。
保険も、協会(業界団体)ベースではいくつかの業界共通システムはありますが、ベンダーはシステム領域に特化していて、業務そのものは各社でやっています。それを共同化させようとするまでのリーダーシップをとる会社が台頭しないし、ベンター側が強力にプッシュしても、各社それぞれの思惑があって実現しにくい。1つの要因として、保険会社は紙を使ってやる業務が多く、そのレイアウトや印字項目に各社の基準というかこだわりがあって、各社の要望を取り入れていると効率化できないというのがあります。業務がデータ化されてペーパーレスになってくると、その要因が影響しにくくなって進めやすい。
さらに、損保のMS&ADのように同じグループの中に大きな会社が分社のまま存在すれば少しは共通化の意識も高まり、ならばもっと広い範囲でということで共同化に発展しやすくなるかもしれませんね。
生命保険にも似たような業務がありますから、今後そこがどうなってくるのか注目です。