英、1.5兆円グリーン投資プロジェクト-ゼロカーボン倉庫や洋上風力
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ポイントは英国が1.5兆円をすべて今拠出するわけではなく、将来に渡って電力を買ったりリース料を払うなど民間がプロジェクトをしっかりと建設し適切に運営した場合のみ、政府側に支払い義務が発生するPPP形式という点だと思います。この制度により民間企業や金融機関よりノウハウと資金提供を受けられ、財政負担も軽くなります。
10年ほど前から英国の洋上風力発電の開発は盛んですがその根底には官と民の対話を通じて適切なリスク分配をもたらす制度設計がなされてきた体と思います。競合者が増え、タービンの巨大化によりコストもだいぶ低下してきました。洋上風力は世界的にも欧州だけではなく日本をはじめ米国やベトナムなどでも展開されていって産業としても拡大を続けています。
タービンの大きさ以外にも技術革新は進んでいて、面白いところではこれまではマストを立てるなどして風強を計測してますが、衛星写真などを用いて波の動きを観察する事で風況を把握できるそうです。2050年までに本当に炭素ゼロにするためには、これまでの技術の延長では難しく、大きなブレイクスルーが必要だと言われています。エネルギー自給率10%以下の日本だからこそ、日本から世界を牽引するブレイクスルーを起こしたいですね。