[フランクフルト 16日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのマスク最高経営責任者(CEO)が、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディースCEOからの招待を受け、ビデオ形式でVWの幹部200人を前に話をしたことが分かった。ディースCEOはEVへの迅速な移行に向け幹部らにハッパをかける狙いがあったという。

独経済紙ハンデルスブラットの報道を受け、ディースCEOは16日のツイッターで、オーストリアのアルプバッハで14日に開いたVW幹部の集まりにマスク氏がコメントを寄せたことを確認した。

同紙によると、マスク氏はVWを「(憧れの)アイコン」、テスラにとって最も偉大な挑戦者だと称賛したという。

また、ディース氏にテスラが競合社よりも機敏な理由について尋ねられると、マスク氏は自身の経営スタイルを理由に挙げ、自身は何よりもエンジニアであり、サプライチェーン、物流、生産を見る目があると答えたという。

ディース氏はリンクトインへの投稿で、自身がVW史上最大と称する変革に向け、VWにはより迅速な意思決定と官僚主義の排除が必要だということを幹部に知らしめるためマスク氏を「サプライズゲスト」として招いたと付け加えた。

また、16日のツイッター投稿では、VWはテスラとの対話を続けるとも表明した。