TSMCが日本に来ても国内半導体産業は変わらない
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実質日本の企業だけが顧客となるファウンドリを国内に誘致することによって、半導体供給リスクを低減することにはつながるものの、日本の半導体産業の底上げには繋がらないという津田さんのご指摘は正しいと思います。
いろいろ言われていますが最先端プロセスが提供されないのは、そもそも顧客となる大規模なファブレス企業が日本には存在しないからです。
経済安保とも言われていますが、そもそも半導体一つを作るのにEDA・原材料・装置、、、と世界中の企業が参画する必要があり国内にFabがあることがどれぐらいの効果を持つのだろうか、と思っています。単語が難しいですね…
読むのにめちゃくちゃ時間かかりましたが、半導体の知識は今後も必ず必要になるので、調べながら読みました。
私のように知識があまりない人も、下記がわかれば意味も分かりやすくなるかな?
ファブレス
・生産設備を持たず、半導体の設計のみを行う企業
ファウンドリ
・半導体の製造を行う企業
IDC
・半導体の設計から製造まで全て行う企業
DRAM
・PCのメインメモリに使われる半導体
NANDフラッシュ
・フラッシュメモリに使われる半導体(ROM) 大容量の記憶媒体としての使用に適している
フォトマスクセット
・半導体の材料のこと
LSI
・ICチップのより高集積化されたもの。つまりはICとほぼ同じものとの理解でOK
OTT
・インターネットを介した動画配信、音声通話、SNSなどを提供サービス企業
要約すると、
日本ではファウンドリを育てにゃならんが、例えば台湾の強い半導体メーカーは、ただ製造するだけではなく、顧客の要望に応じて半導体の設計も行ったりしている。
半導体を育てるにはこのような環境を理解して、今できることを見極めてやってかなぁならんよ。
てことでしょうかね。日本はスマートフォンやゲーム機器、自動車を製造するために必要となる「半導体製造装置」や「半導体材料」が強い分野で、TSMCが日本に来てもその構造体は当面変わりそうにないというのは現実です。
その中でTSMCを日本に誘致して期待される日本の会社は以下です。
・レーザーテック(半導体用マスク検査装置)
・東洋合成工業(感光材)
その他半導体向けマルチビーム描画装置で、今後市場をリードすることが期待される日本電子。
要は半導体製造装置や半導体材料分野は伸びる可能性を秘めているが、産業構造は変わらないということになりますね。
「それでいいのか?」という疑問は確かに感じます。